日本の伝統色「虫襖」とは……
タマムシの翅の色味が色名の由来とされている虫襖。日本や台湾に分布するヤマトタマムシの翅色のような暗い青味の緑色を指し、夏虫色という別名もあります。由来であるタマムシの翅は、奈良法隆寺に伝わる飛鳥時代の国宝「玉虫厨子(たまむしのずし)の原材料で用いられていることで有名。表は青黒、裏は二藍、古くは秋を象徴する重ねの色目といわれています。
虫襖 = むしあお
色名の由来であるタマムシは生きた宝石のように美しく、俳句では晩夏の季語として用いられています。「虫襖」は、むしあおと読みます。
R R32G96B79#20604F/虫襖(むしあお)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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