日本の伝統色「藍鼠」とは……
藍鼠は、藍色味をおびた鼠色。暗い青に灰色がかった色です。鼠・藍・茶は江戸時代を代表する流行色であり、その中でも鼠をベースにした色調は「四十八茶百鼠」ともてはやされるほど色数があったとされています。鼠がつく色名は素鼠や茶鼠などがある他、利休鼠、小町鼠、深川鼠、鴨川鼠など人物や地名にちなむものが多数生まれました。
藍鼠 = あいねず
染色解説書「手艦模様節用」にも「今のあゐねづみ、これ又、にぶいろなるばし」と記載されています。「藍鼠」は、あいねずと読みます。
R86G108B115 #566C73/藍鼠(あいねず)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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