日本の伝統色「甚三紅」とは……
かすかに黄みがかった中程度の紅色が甚三紅。紅花を使わず茜または蘇芳で染めた伝統色で、江戸時代に女性の衣服の胴裏に用いられていたそうです。色名にある甚三は、茜から紅の色を作り出した京都長者町の桔梗屋甚三郎の名からとったもの。幕府によって禁制されていた色を自ら生み出すという、今も昔も変わらないモノづくりに通じるものがあります。
甚三紅 = じんざもみ
当時の江戸で大変高価だった紅は、禁制されていましたが、甚三紅は安価だったので禁制されず、多くの庶民に愛用されていました。「甚三紅」は、じんざもみと読みます。
R235G122B119 #EB7A77/甚三紅(じんざもみ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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