天然の赤土から採取する顔料の色で、パッと見たときの第一印象はやや明るいくすんだ赤茶。黄味がかった赤褐色が代赭色です。古事記によると、赤土の顔料を「赭(そほに)」と呼び、中国の山西省の代県から出土される赭土(=赤土)が良質だったといいます。そうした背景から、産地名と組み合わせて代州岱赭として認知され、「代赭」と呼ばれるようになりました。
代赭色 = たいしゃいろ
代赭色を作る顔料の主成分は、天然の酸化第二鉄。赤土を焼くと赤味の強い代赭色隣、それが熟すと紫土となります。「代赭色」は、たいしゃいろと読みます。
DIC-N992/代赭色(たいしゃいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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