紫草の根で紫紺染をする際、灰汁を低温で染める事で紫や葡萄色(えびいろ)のような色味が出ます。この紫味が熱さで失われ、黒味のあるくすんだ暗い紫色に変色することから滅紫と呼ばれています。平安時代における三代格式のひとつ「延喜式」によると、日本の朝廷組織の最高機関である官職「参議」以上の位の人に許された由緒正しい格の高い色だったそうです。
滅紫 = けしむらさき
滅は「けし」と読みますが、紫の匂いを滅すという意味から「めっし」とも呼ばれる色名です。それが「滅紫」。けしむらさきと読みます。
DIC-N932/滅紫(けしむらさき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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