日本の伝統色「黄朽葉」とは……
朽葉色から派生した色のひとつで、朽葉の中でもくすみのある黄味を帯びた黄褐色が黄朽葉。梔子に茜または紅花を混ぜてつくる色ですが、黄味を強めるために紅花や茜を少なくして、刈安で渋みを出していたとされています。重ねの色目としては「表・黄丹、裏・黄」で、晩秋から初冬にかけての服の色としてコーディネートされていました。
黄朽葉 = きくちば
日本の平安文学「宇津保物語」や「枕草子」にも服色として黄朽葉の言葉が見られます。「黄朽葉」は、きくちばと読みます。
R217G171B66 #D9AB42/黄朽葉(きくちば)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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