唐茶に黄味がかった茶系色で、ひゅるり舞い上がる秋の木枯らしを彷彿させるようなくすみを帯びた黄褐色が木枯茶。安土桃山時代以降に登場して以来「黄唐茶」「黄枯茶」と記載されていたそうですが、江戸時代から明治時代にわたり木枯茶の名で人気を博した色です。冬の季語として用いられる「木枯らし」の言葉は、松尾芭蕉や芥川龍之介、森鴎外など、名だたる詩人が名句を残しています。
木枯茶 = こがれちゃ
今日の「木枯らし」は冬の季語ですが、古くは初秋の季語だったといわれています。「木枯茶」は、こがれちゃと読みます。
DIC-N975/木枯茶(こがれちゃ)
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参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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