日本の伝統色「丼鼠」とは……
他の色味を含まない鼠色「素鼠」よりやや濃い鼠色が丼鼠。下水溝などに棲む鼠の毛色のような灰色で、墨の濃淡を「焦、濃、重、淡、青」の五段階より「濃」にあたる色彩です。元は溝鼠と記載されていたそうですが、イメージが悪いという理由から「丼」の字を用いるようになったとされています。日本人の背広の色によく用いられている色でもあります。
丼鼠 = どぶねずみ
丼鼠は、江戸時代中頃から吉井藤吉染見本帳をはじめとする染見本帳に色名が見られるようになりました。「丼鼠」は、どぶねずみと読みます。
R79G79B72 #4F4F48/丼鼠(どぶねずみ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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