日本の伝統色「砥粉色」とは……
砥粉とは、黄土を焼いて粉にする、または砥石切り出す時に出る砥石の粉末のこと。この砥粉のような赤身の鈍い淡い黄色が砥粉色です。昔から刀剣類の研磨や陶磁器の金継ぎ、板・柱の木目の色付けなどに使われていましたが、現代でも木材の目止めや自然な着色剤、塗料の下地として使用されています。近年ではプラモデルの溶解を再利用する際に使われる方もいるそうです。
砥粉色 = とのこいろ
砥粉は役者が顔のシワを隠すために厚化粧する際の「下地塗り」にも使われていました。「砥粉色」は、とのこいろと読みます。
R215G185B142 #D7B98E/砥粉色(とのこいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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