日本の伝統色「濡烏」とは……
濡烏とは、カラスの黒い羽が水に濡れた黒色のこと。雨に濡れた羽の表面は乱反射がなくなり、青や緑、紫など複数の色が絡み合った光沢でより一層黒く見える様子を表した伝統色です。古来日本の歴史を遡ること万葉集の時代。しっとりと黒く艶のある髪の美しい女性を褒める時の表現として「髪は烏の濡れ羽色」という粋な言葉も使われていたそうです。
濡烏色 = ぬれがらす
真っ黒ではない青味のある黒色が印象的な濡烏は、烏色、烏羽色、烏の濡羽色、濡羽色など、さまざまな呼び名があります。「濡烏」は、ぬれがらすと読みます。
R0G11B0 #000B00/濡烏(ぬれがらす)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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