緑と柑色を混合して生じた色で、強めの黄緑が香櫞緑。枝豆のような色合いを想像するとイメージしやすいかと思いますが、香櫞とは漢名でシトロン(ミカン科ミカン属)の意。レモンとは類縁関係にある植物で、シトロンのまだ未熟な実の色が由来となっている伝統色です。和名では枸櫞(くえん)とも呼ばれ、清涼飲料に使われているクエン酸の語源とされています。
香櫞緑 = こうえんみどり
中国では丸仏手柑(まるぶしゅかん)という呼び名で、古くは薬に用いられていました。「香櫞緑」は、こうえんみどりと読みます。
DIC-N833/香櫞緑(こうえんみどり)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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