日本の伝統色「縹」とは……
縹色は、最も古い史書のひとつとして知られている奈良時代の歴史書「日本書紀」に「深縹」「浅縹」といった服色名で記述がある色。伝統色の中でも、特に古い歴史があると考えられています。平安時代中期に作られた法制書(現代の業務マニュアル)である「延喜式」では、藍と黄檗で染められる藍に対して、襟は藍の単一染で純正な青色と区別がされていました。さらに藍は、深・中・浅の三段階、縹は、深・中・次・浅の四段階に分けられていたといわれています。
縹 = はなだ
藍色よりも薄く、浅葱色より濃い色です。古くから知られた藍染の色名で「はなだ色」、平安時代では縹色、江戸時代には花色とその名を変えながら歴史とともに伝わってきた色です。「縹」は、はなだと読みます。
R0 G98 B132 #0006284/縹(はなだ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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