日本の伝統色「紫苑色」とは……
少し青みがかった、くすみのある薄い紫色が紫苑色。キク科シオン属の多年草で、秋に花を咲かせる紫苑の花の色です。紫苑は、元々は咳止めなどの薬草として中国や朝鮮から伝えられたといわれていますが、可憐で美しい花を咲かせることから、平安時代からは観賞用としても栽培されています。現在では一部が野生化して九州や中国地方の山間部に分布しています。
紫苑色 = しおんいろ
紫苑は、別名「十五夜草」「思い草」などとも呼ばれる、薄紫色の可憐な花を咲かせる植物。古名は「のし」、平安時代は「しおに」とも呼ばれていたとされています。「紫苑色」は、しおんいろと読みます。
R143 G119 B181 #8F77B/紫苑色(しおんいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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