日本の伝統色「鉄紺色」とは……
黒に近い暗い緑色を指す、鉄色と紺色の中間のような色合いが鉄紺色という伝統色。これに近い色味を、平安時代には「濃藍(こいあい)」と呼ぶこともあったそうです。紺色は、染めが浅くなるまで使える実用性と、染めるときに布を「かつ(叩く)」ことから「勝ち色」として縁起を担ぐ意味を持つことも。そのため、江戸時代に最もポピュラーな色のひとつとして需要がありました。鉄紺色は、紺色のバリエーションの一つとして江戸時代に登場したそうです。
鉄紺色 = てつこんいろ
箱根駅伝で有名な東洋大学が用いる「たすき」の色が鉄紺色。東洋大学を応援する人は“鉄紺ファン”とも呼ばれているそうです。「鉄紺色」は、てつこんいろと読みます。
R123 G144 B210 #7B9/鉄紺色(てつこんいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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