日本の伝統色「舛花色」とは……
江戸時代の安永・天明年間に、当時流行の浅葱色に渋みを加えたのが舛花色。灰みのある淡い青色です。江戸で人気の歌舞伎役者・五世市川團十郎から出たもので、市川家の家芸に用いたことで、通人の間で評判になったそう。色名の「舛花」とは、藍色よりも薄く、浅葱色よりも濃い「花色(縹色)」と、市川家の家紋である「三舛」を合わせて名付けられたもので「市川家の花色」という意味です。
舛花色 = ますはないろ
古くから知られた藍染の色で、藍色よりも薄く、浅葱色よりも濃い色合いの「花色(縹色)」がくすんだような色です。「舛花色」は、ますはないろと読みます。
R87 G124 B138 #57/舛花色(ますはないろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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