日本の伝統色「鉄御納戸」とは……
鉄色がかった御納戸(おなんど)を意味する、暗い緑味がかった青色。色名は、江戸時代中期頃の「吉井藤吉染見本帳」や、後期頃の「大澤善七染見本帳」、明治時代初期の染見本帳などによく見られたことから、江戸時代〜明治時代によく使われていたとされる色です。一時期の流行色ではなく、堅実な色味が好まれた江戸時代では日常的に使われていた定番カラーが鉄御納戸です。
鉄御納戸 = てつおなんど
江戸時代の書物「染物早指南」に、「下ぞめ空色、やしや、水、 等分、丸かね、色つけ、酢」と染め方に関する記述があります。「鉄御納戸」は、てつおなんどと読みます。
R37 G83 B89 #255359/鉄御納戸(てつおなんど)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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