日本の伝統色「千草色」とは……
わずかに緑色を帯びた、明るい青色の伝統色が千草色。そもそも千草とは、初夏に青紫色の花をつける露草(鴨跖草=ツユクサ)を指します。一説には、朝咲いて昼にはしぼんでしまうことから朝露にちなんで露草と名付けられたのだとか。露草は東アジア原産の雑草で、日本にも古くから自生し、万葉集にもよく登場します。万葉集の時代には月草(ツキクサ)という美しい響を持つ名で呼ばれていました。
千草色 = ちぐさいろ
空色と同一視されることもありますが、厳密には空色より少し暗めの色で、空色よりも緑みがかった色です。「千草色」は、ちぐさいろと読みます。
R58 G143 B183 #3A8FB/千草色(ちぐさいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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