日本の伝統色「緋」とは……
緋色は、黄味をおびた鮮やかな赤色。アカネ科の多年生つる草である茜と灰汁で染色します。平安時代の中頃から、染色方法が確立されるようになり、茜の代わりにクチナシの黄の下染に明礬媒染(みょうばんばいせん)で蘇芳の赤を重ねた紅緋の色が染められ、これが「ひ」と呼ばれるようになりました。 緋は日や火の色を連想するとして、強い生命力を保ち続けるといった意味を持つ色名でもあります。
緋 = あけ
鮮やかな赤が印象的な緋ですが、推古天皇の時代は、紫の次に高位な色として扱われていました。「緋」は、あけと読みます。
R204 G84 B58 #CC543A/緋(あけ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。
Experiences
Premium Calendar
日本の伝統色を知る
Premium Calendar