日本の伝統色「苔色」とは……
その名の通り、苔のような濃い萌黄色を指すのが苔色。苔にはさまざまな種類がありますが、色名の由来は青苔の色にちなみ、平安時代から使われた色名です。平安文学には「苔」や「苔衣」という言葉が登場しますが、これらは苔を衣に見立てたもので、苔色の服色を指すものではありません。後世になって、一般的な色名として広まっていきました。日本では、苔むした寺社の庭園などに独特の美意識があり、そこに安らぎを感じる文化が根付いています。
苔色 = こけいろ
江戸時代には着物の流行色となりました。また、江戸時代の染色では、苔色より明るい柳茶や、より暗い海松茶も広く愛用されていました。「苔色」は、こけいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R131 G138 B45 #838A2D/苔色(こけいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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