日本の伝統色「利休白茶」とは……
利休白茶は薄い灰味のある黄褐色。「茶」という文字が含まれていますが、色調は鼠色に分類されます。この色の始まりについてはっきりした諸説はありませんが、寛政9年(1797)の『染物秘伝』に「りきゅう染」として記載があるほか、江戸時代後期の『手鑑模樣節用』新古染色考説に「利休茶」があることから、寛政初期に始まったと考えられています。
利休白茶 = りきゅうしらちゃ
利休の名がつく色名は江戸時代中期以降に登場しましたが、千利休は桃山時代の著名な茶人であるため、利休の名がつく色は利休の好みを反映した格調高い流行色として広まったと考えられます。「利休白茶」はりきゅうしらちゃと読みます。
R180 G165 B130 #B4A582/利休白茶(りきゅうしらちゃ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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