日本の伝統色「薄香」とは……
淡い黄褐色で、香木の丁子や木蘭などを煮出して染め出したような色味が薄香。染めた布にはしばらくの間、香木の香りが残るため、「香」の名がつけられたそうです。平安時代の貴族たちは、この上品で柔らかな色合いを好み、日頃の装いによく取り入れていたとされています。
薄香 = うすこう
濃い香色は、丁子と鉄分や灰汁で濃く染め上げるのに対し、薄香色は媒染を使わずに薄く染めることで、この淡い黄褐色が生まれます。「薄香」は、うすこうと読みます。
R235 G180 B113 #EBB471/薄香(うすこう)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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