日本の伝統色「紅梅色」とは……
かすかに紫がかった淡い紅色で、早春に咲く紅梅の花の色から名づけられた紅梅色。紅花染めの一種であり、染める濃さによって「濃紅梅」「中紅梅」「淡紅梅」と呼び分けられます。一般的な紅梅色といえば「中紅梅」を指すことが多く、特に文学や詩歌に登場することでも知られているのがこの色。紅梅色は日本の伝統的な衣装である襲(かさね)の色目の一つとしても有名です。表地に紅梅色を、裏地に蘇芳色を用いることで、紅色の濃淡を繊細に表現する技法が用いられてきました。
紅梅色 = こうばいいろ
ウメはバラ科の落葉高木で、中国から奈良時代に薬木として伝来したもの。漢方では、体を温め、消化を助ける食材として知られており、風邪予防や疲労回復にも期待できるとされています。「紅梅色」は、こうばいいろと読みます。
R225 G107 B140 #E16B8C/紅梅色(こうばいいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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