日本の伝統色「薄紅」とは……
「うすくれない」とも呼ばれる薄紅は、中紅よりさらに淡く、紅梅色よりも少し薄い紅花染の色です。染色では、下地に用いる鬱金(うこん)の濃さを一定にし、紅花の濃さを調整することで、中紅との違いが生まれます。このため、全体的に黄味を帯びた暖かみのある色合いとなります。薄紅は古来より、紅色を帯びた色を形容する言葉として広く使われてきましたが、その薄さの程度は時代とともに異なり、桃色に近い淡い色から赤味の強い色まで、さまざまな階調を表現しています。
薄紅 = うすべに
薄紅色は「薄紅梅」や「薄紅の花」など、自然の中の美しいものを象徴する色名としても使われ、特に春の風物詩と関連が深い色です。「薄紅」は、うすべにと読みます。
DIC 日本の伝統色:R232 G122 B144 #E87A90/薄紅(うすべに)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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