日本の伝統色「照柿」とは……
赤く熟した柿の実のような濃い赤みの橙色を特徴とする照柿は、平安時代から用いられている「柿色」に由来します。この照柿色は、江戸時代で赤味の橙色を代表する色名として広く使われており、伊万里焼きの柿右衛門様式の陶磁器が持つ赤色としても有名な色です。照柿色を使った陶磁器は、その美しい色合いが高く評価され、欧州に輸出されて人気を博しました。
照柿 = てりがき
鮮やかな照柿と渋い柿渋色がある照柿色。歌舞伎の衣装で用いられる「柿色」は、渋みのある柿渋色が主流とされていました。「照柿」は、てりがきと読みます。
R196 G98 B67 #C46243/照柿(てりがき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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