日本の伝統色「鉛色」とは……
鉛色は、鉛のような青みがかった灰色を特徴とする色彩。本来、金属の鉛は白い光沢を放ちますが、空気中で酸化することにより独特の青灰色に変わります。これが「鉛色」と呼ばれるようになったひとつの由来でもあり、この色名は近代になってから使われるようになりました。鉛を原料とした顔料は古くから存在し、赤系の鉛丹色や白色の鉛白などが知られています。
鉛色 = なまりいろ
有島武郎の小説『或る女』では、「鈍い鉛色」として、疲れた表情を描写するのに使われており、この色には陰鬱さや冷たさを感じさせるニュアンスもあります。「鉛色」は、なまりいろと読みます。
R120 G120 B120 #787878/鉛色(なまりいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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