金茶(きんちゃ)金茶(きんちゃ)

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日本の伝統色を知る

2025.10.21

読めますか?日本の伝統色「金茶」“こんちゃ”とは読みません










日本の伝統色「金茶」とは……




黄金のような赤みを帯びた、独特な黄褐色が金茶。名前にある「金」は、その輝きや温かみのある色合いを表しており、「茶」は茶系統の色味を持つことを意味しています。江戸時代の染色資料『当世染物鑑』(元禄9年・1696年)によると、金茶は楊梅(やまもも)の皮を用いた染色法で染められていました。最初に楊梅の皮で下染めをおこない、乾かした後、再び楊梅の染液に明礬(みょうばん)を加えて染めることで、赤みがかった深みのある黄褐色が生み出されます。





金茶 = きんちゃ

 

金茶は、江戸時代には衣類や布製品の染色に用いられ、高級感のある色として人気がありました。「金茶」は、きんちゃと読みます。







DIC 日本の伝統色:R199 G128 B45 #C7802D/金茶(きんちゃ)




「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。

 

 


参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊

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