日本の伝統色「深川鼠」とは……
深川鼠は、薄い浅葱色に少し鼠色がかった明るい色の伝統色。「湊鼠(みなとねずみ)」とも呼ばれ、東京都江東区西部の深川地区の文化を背景にして誕生したとされています。『手鑑模様節用』によると、「みなと鼠、此ころ流行して深川鼠という」と記されており、当時の流行色であったことがわかります。また、『守貞漫稿』(1837〜53)には、「鼠は薄墨色也、(中略) 深川鼠、銀鼠、藍鼠、漆鼠、紅掛ねずみ等種々あり」とあり、江戸時代後期に多くのバリエーションとともに流行したことが記されています。
深川鼠 = ふかがわねずみ
深川は、富岡八幡宮の門前町として栄え、江戸時代には多くの人々が集まる賑やかな地域でした。「深川鼠」は、ふかがわねずみと読みます。
R119 G150 B154 #77969A/深川鼠(ふかがわねずみ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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