日本の伝統色「曙色」とは……
曙色は、明け方の東の空を思わせる、ほんのり黄味を帯びた浅い赤色。この色は「東雲色」と同じ色とされ、江戸時代に流行した曙染(あけぼのぞめ)と深い関わりがあるとされています。そんな曙染は、紅や紫、藍、鼠などの濃い色から裾に向かって薄くぼかしをかける染色技法で、裾の白地には刺繍や友禅染の模様が施されました。特に若い女性の振袖や晴れ着として、江戸時代末期から明治期にかけて人気を博したとされています。
曙色 = あけぼのいろ
「曙色」という色名自体は明治期に一度流行が過ぎますが、大正時代になると「薄曙色」という名前が秋の流行色として登場し、再び注目を集めました。「曙色」は、あけぼのいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R241 G148 B131 #F19483/曙色(あけぼのいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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