日本の伝統色「御納戸」とは……
緑味を帯びた暗い青色で、江戸時代に広く用いられた藍染めの一種とされている御納戸。江戸の代表的な色として、鼠色や茶色に次いで人気があり、特に男性の裏地の色として愛用されました。御納戸色はその深みと渋さが特徴で、江戸っ子の粋な趣味に合う色として親しまれたともいわれています。染色法は各染屋の秘伝とされ、藍染めの前に薄紅や黄墨、五倍子(ヌルデの葉茎にできる虫こぶ)などを用いた下染が施されることもあったと言われています。
御納戸 = おなんど
御納戸色は、鉄納戸、錆納戸、藤納戸など、多様な派生色が生まれ、今でも和服や伝統的な装いに人気があります。「御納戸」は、おなんどと読みます。
R12 G72 B66 #0C4842/御納戸(おなんど)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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