日本の伝統色「群青色」とは……
澄んだ深い青色で、青が群れ集まる様子からその名がついたとされる群青色。本来は鉱物の瑠璃(ラピスラズリ)の色を指しましたが、高価であったため藍銅鉱(アズライト)を原料とする岩群青が使われるようになりました。日本画の顔料として重要で、桃山時代の金碧障壁画や江戸時代の琳派の屏風絵で、金箔とともに荘厳な美しさを生み出しています。また、群青を粒の大きさで分けると、細かくしたものが紺青、さらに細かいものが白群と呼ばれます。
群青色 = ぐんじょういろ
ラピスラズリの青は「ウルトラマリン」と呼ばれ、中世ヨーロッパでは金より高価な顔料として聖母マリアの衣の色に用いられたことでも有名です。「群青色」は、ぐんじょういろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R81 G168 B221 #51A8DD/群青色(ぐんじょういろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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