日本の伝統色「青白橡」とは……
くすんだ青緑色を指す日本の伝統色として知られている青白橡。平安時代から使われていた色名で、麹塵(きくじん)とも呼ばれました。この名称は、中国で発酵した麹の黴(かび)の色に由来します。『延喜式』には、青白橡を染める方法として、刈安草と紫草を用いた交染技法が記録されており、これによってくすんだ黄緑色を生み出していました。山鳩色と同じ色とされることもあります。
青白橡 = あおしろつるばみ
青白橡は、天皇が平常に着用する袍(ほう)の色として定められた禁色の一つでした。禁色とは、身分の高い者だけが身につけることを許された特別な色であり、青白橡はその格式の高さを示す色といえます。「青白橡」は、あおしろつるばみと読みます。
DIC 日本の伝統色:R177 G180 B66 #ADA142/青白橡(あおしろつるばみ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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