日本の伝統色「中紅」とは……
紅花で染めた標準的な紅色を指します。紅花から色素を抽出する染色方法に由来し、「なかもみ」や「ちゅうもみ」とも呼ばれます。紅花染めは退色しやすいため、鬱金(うこん)や黄葉(もみじ)などの黄色系の染料で下染めを施してから染色する工夫がなされていました。紅染めには色の濃淡によって異なる名称があり、淡いものは一斤染(いっこんぞめ)や桃色、薄紅、中間色が中紅、濃い色は暗紅色(あんこうしょく)と呼ばれます。
中紅 = なかべに
紅花は染料としてだけでなく、口紅などの化粧品や漢方薬としても広く利用され、日本の伝統文化に深く根付いています。「中紅」は、なかべにと読みます。
DIC 日本の伝統色:R219 G77 B109 #DB4D6D/中紅(なかべに)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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