日本の伝統色「紺」とは……
紺は、わずかに赤味を含んだ深い青色で、藍染の中でも最も濃く、黒と見間違うほどの色彩。平安時代以降は、藍の最も赤みがかった色を指したとされています。本来、藍染は繰り返し染めることで濃さを増しますが、手軽な方法として、豆汁に墨を加えて布地を下染めし、その後藍染する技法もありました。紺の使用は鎌倉時代以降に広まり、室町時代は藍染職人を「掻(かい)」と呼ばれていたそうです。
紺 = こん
江戸時代になると、藍染の技術がさらに発展し、「紺屋(こうや)」という名称が染色業の通称として定着しました。「紺」は、こんと読みます。
DIC 日本の伝統色:R15 G37 B64 #0F2540/紺(こん)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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