日本の伝統色「丁子茶」とは……
少し黒味のある黄褐色で、香料の丁子(クローブ)を用いて染められたことからその名が付けられました。当時、丁子は非常に貴重なものであったため、代わりにヤマモモの樹皮である楊梅(ようばい)を使い、同じような色味を出していたそうです。丁子を使って染め出した本来の色味は、丁子を煎じて二度染めするため、色合いはそれほど濃いものではありませんでした。その高貴な香りと独特の色調は、他の色味と比べても特徴的だったとされています。
丁子茶 = ちょうじちゃ
現代でも生薬として親しまれている丁子は、体の内側からくる冷えや不調をやわらげてくれる作用が期待できるとされています。「丁子茶」は、ちょうじちゃと読みます。
R150 G99 B46 #96632E/丁子茶(ちょうじちゃ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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