日本の伝統色「弁柄色」とは……
茶色がかった赤色を特徴とする弁柄色は、顔料に由来し「紅殻」「紅柄」「榜葛刺」などとも書かれます。この弁柄色は、土中に含まれる鉄分が酸化して生じた赤錆を焼いて作られる顔料であり、黄味の赤色から紫味の赤色までさまざまな色合いがあります。弁柄そのものが幅広く使用され、弁柄に漆を混ぜたものは「弁柄漆」、弁柄に柿渋を加えて建物の壁や格子戸に塗ったものは「弁柄格子」と呼ばれます。
弁柄色 = べんがらいろ
「べんがら」の由来は、東インドの地名であるベンガルからきています。良質な赤褐色の酸化第二鉄がとれるため、産地名がそのまま顔料の名前として使われるようになったそうです。「弁柄色」は、べんがらいろと読みます。
R154 G80 B52 #9A5034/弁柄色(べんがらいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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