深紅(こきくれない)深紅(こきくれない)

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日本の伝統色を知る

2025.6.6

読めますか?日本の伝統色「深紅」 “しんく”とは読みません










日本の伝統色「深紅」とは……




深紅は、紅花の濃染によって得られる深みのある紅赤色。当初、呉の国から伝わった染料として「呉藍(くれのあい)」と呼ばれていたそうですが、次第に「くれない」となり、奈良時代には舶来品としての価値と美しさを表すために「韓紅」や「唐紅」と記されるようになりました。「紅の八塩」とも呼ばれ、八回も染め重ねることでやっと濃い色を得られる手間がかかる手法であることを示しています。深紅色は染色技術の粋を凝らした色であり、深い赤の美しさは当時の人々にとって憧れの的だったそうです。紅花の染色には非常に多くの花びらが必要で、高価な色とされてきました。





深紅 = こきくれない

 

ベニバナはエジプト原産で、アザミに似たキク科の植物。日本には5世紀から6世紀にかけて伝わり、染料として広く用いられました。「深紅」は、こきくれないと読みます。







DIC 日本の伝統色:R208G16B76#D0104C/深紅(こきくれない)




「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。

 

 


参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊

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