日本の伝統色「梅鼠」とは……
梅鼠は紅梅のような赤みがかった薄いグレーの色味を持つ伝統色。梅鼠の色名にある「梅」は赤を意味しており、江戸時代の流行色を表す「四十八茶百鼠」のひとつとされています。梅鼠は同じ系統の桜鼠よりは、やや暗い赤味を帯びた鼠色とされています。1841年の奢侈禁止令により、派手な衣服が制限された時代において、町人たちは茶や鼠、黒系の渋い色合いを着物に取り入れ、その奥ゆかしさを楽しみました。
梅鼠 = うめねず
鼠系の色には、梅鼠の他にも鼠色、桜鼠、利休息、藤鼠、鳩羽鼠など多くの色名があり、その数は灰色系を含めても百を超えるといわれています。「梅鼠」は、うめねずと読みます。
R158 G122 B122 #9E7A7A/梅鼠(うめねず)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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