日本の伝統色「朱色」とは……
赤系の顔料の中でも代表的な、わずかに黄味を帯びた鮮やかな赤色が朱色。その歴史は古く、天然の朱色の原料である「朱砂(しゅしゃ)」は、中国湖南省辰州で産出される質の高いものが特に知られていました。この産地にちなみ、朱砂は「辰砂(しんしゃ)」とも呼ばれています。一方、水銀と硫黄を化合させて人工的に作られたものは「銀朱」と呼ばれました。
朱色 = しゅいろ
朱という色名が染織に用いられるようになったのは昭和初期の頃。英語では「バーミリオン(vermilion)」とも呼ばれ、スカーレット(scarlet)に近い色合いです。鉱物顔料ならではの冴えた輝きも特徴のひとつです。「朱色」は、しゅいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R255 G88 B65 #FF5841/朱色(しゅいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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