日本の伝統色「桃色」とは……
桃色は、その名の通り桃の花のような淡い紅色を指します。紅花を用いて淡く染めた色であり、特に植物繊維である麻を染めたときにもこの名称が使われました。一般的には、実際の桃の花よりもやや鮮やかな色合いとされます。その歴史は古く、『日本書紀』の天智天皇6年(667年)の記述に「桃染布(ももぞめのぬの)」として登場します。また、『万葉集』巻12には「桃花褐の浅らの衣」と詠まれ、桃色の薄い衣を象徴的に描写しています。
桃色 = ももいろ
古代において「桃」という言葉は「つき」とも呼ばれていました。「桃色」は、ももいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R245 G150 B170 #F596AA/桃色(ももいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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