日本の伝統色「紅消鼠」とは……
紅消鼠色は、赤の上に墨汁を重ねたような暗い灰味のある赤紫色。『手鑑模様節用』新古染色考説には「紅けし鼠古名くろがき又紅なんどともいふ」と記されていたことから、黒柿や紅納戸とも呼ばれていましたが、黒柿とは異なる色合いだとされています。この紅消鼠は、江戸時代後半に流行した「四十八茶百鼠」の色名の一つとして知られています。
紅消鼠 = べにけしねずみ
江戸時代の元禄期に、粋でお洒落な色として茶や黒系の色を基調とした縞、格子、小紋などの着物で好まれていました。「紅消鼠」は、べにけしねずみと読みます。
R82 G67 B61 #52433D/紅消鼠(べにけしねずみ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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