日本の伝統色「肉色」とは……
日本人の肌に見られる淡い黄味を帯びた赤色が肉色。この色名には「宍(しし)」が使われることがあり、これは食用とする猪や鹿などの肉の古語です。そこから転じて皮膚の色を意味するようになりました。天平時代から用いられ、『倭名類聚抄』(平安時代中期の辞書)には「肉、和名之々、肌膚之肉也」と記載されており、古くから皮膚の色と同義と扱われていました。
肉色 = にくいろ
肉色は仏像の肌の彩色や人形制作にも用いられ、生命感や健康美を象徴する色として親しまれていました。「肉色」は、にくいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R240 G169 B134 #F0A986/肉色(にくいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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