日本の伝統色「藤色」とは……
フジの花に由来する淡い青みがかった紫色が藤色。古くから親しまれてきた色で、平安時代の襲(かさね)の色目にも用いられ、「表・淡紫、裏・青」や「表・紫、裏・薄紫」などの組み合わせが見られます。江戸時代には、蓼藍(たであい)と紅花を用いた染色法によって澄んだ藤色が作られましたが、一般的には蘇芳(すおう)と鉄分を使った代用染が行われていました。フジはマメ科のつる性落葉低木で、5月頃になると、葉の間から淡紫色の蝶形の花を房状に垂らします。
藤色 = ふじいろ
「藤」という名は、風に揺れる花穂が吹き流しのように見えることから、「吹散(ふきちり)」が転じたものとされています。「藤色」は、ふじいろと読みます。
DIC 日本の伝統色:R139 G129 B195 #8B81C3/藤色(ふじいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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