日本の伝統色「遠州茶」とは……
わずかに赤味のある明るい茶色が遠州茶。江戸時代初期の大名で建築や造園の分野で名を馳せた小堀遠州(1579-1647)が好んだとされています。小堀遠州は他にも、遠州流茶道や華道の祖としても知られています。
遠州茶色の由来については、江戸時代後期に刊行された梅丸友禅著『手鑑模様節用』新古染色考説に「遠州茶もとおりものの地いろにして小堀遠州侯のこのミたるところト云」と記されていたことから、小堀遠州が好んだ織物の地色だったのではと推測されています。
遠州茶 = えんしゅうちゃ
茶道家が好んだ色味であることから、茶道具や茶室の装飾、また和服などで現代でも使用されることが多くあります。「遠州茶」は、えんしゅうちゃと読みます。
R202 G120 B83 #CA7853/遠州茶(えんしゅうちゃ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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