日本の伝統色「青」とは……
一般的な「青(ブルー)」ではなく、樹木の葉のような深い緑色を指す色名で、緑系の色全体を表す場合があるという伝統色の青。古代の日本語では、寒色系の色を広く「あお」と呼び、とりわけ深い緑を指すときには、『古事記』に記された「鴻鳥の青き御衣」に見られるように、カワセミの羽の色を「そにどりのあお」と表現していたそうです。緑系の染色には草木染めが用いられましたが、その色素は変色しやすく、時間とともに茶色に変わるという弱点も。自然界で安定した緑色を得られるのは、銅の錆である緑青のみです。そのため、藍色系の染料と黄色系の染料を重ねる技法が工夫され、持続性のある緑色を作り出していたとされています。
青 = みどり
「みどり」に特化した言葉や概念が生まれる前は、植物の葉や草の色も「青」と呼ばれていました。この名残で、草木の深い緑を「青葉」「青菜」などと表現します。「青」は、みどりと読みます。
DIC 日本の伝統色:R34 G125 B81 #227D51/青(みどり)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
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