日本の伝統色「錆御納戸」とは……
灰色がかった深い緑を帯びた落ち着いた独特の青色で表す錆御納戸は、江戸時代に注目された流行色のひとつ。「錆納戸」とも書かれることもあり、低めの彩度で、くすんだトーンが特徴です。色名に「御」がつくのは、御納戸が江戸城の納戸に由来することから。錆御納戸色は地味ながらもクールな印象を与える色として、当時の日本の美意識を反映しています。
錆御納戸 = さびおなんど
錆がつく色は彩度が抑えられ、静かで落ち着いた雰囲気を持ちます。江戸っ子の間では、粋な色として愛されました。「錆御納戸」は、さびおなんどと読みます。
R51 G103 B116 #336774/錆御納戸(さびおなんど)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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