蝦色(えびいろ)蝦色(えびいろ)

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日本の伝統色を知る

2025.10.13

読めますか?日本の伝統色「蝦色」 “がまいろ”とは読みません










日本の伝統色「蝦色」とは……




ヤマブドウの熟した実の色に由来する赤みがかった紫色が蝦色。ヤマブドウの果実は熟すと深い紫色になり、その搾り汁も同様の色をしていることから、この色名が生まれました。平安時代の法令集『延喜式』には、葡萄綾(えびあや)という布を染める際の染材とその分量が記されています。それによると、紫草(三斤)を用い、酢(一合)で赤みを引き出し、灰(四升)と薪(八斤)を使用して染めていました。この染色方法は、古代紫とも呼ばれる紫色の染め方と共通しており、蝦色が高貴な紫色と深いつながりを持つことがわかります。





蝦色 = えびいろ

 

現在「ぶどう」と読まれる「葡萄」は、古くは「えび」と読まれ、特にヤマブドウを指していました。「蝦色」は、えびいろと読みます。







DIC 日本の伝統色:R109 G46 B91 #6D2E5B/蝦色(えびいろ)




「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。

 

 


参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊

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