日本の伝統色「唐茶」とは……
唐茶は浅い灰赤味を帯びた茶色。桃山時代から江戸時代にかけて広まった中国茶の色に由来すると考えられています。色名としての記録は、1603年に刊行された『日葡辞書』に「Caracha(カラチャ)」として見られ、「茶の色に似た一種の色合い」と記されています。このことから、当時の南蛮文化の影響のもとで日本に伝わった中国茶の印象が、色名となって定着したことがわかります。
唐茶 = からちゃ
文政から天保年間にかけて書かれた田宮橘庵の随筆『愚雑俎』では、唐茶が「金らん、銀らん、白茶、鶯茶、碾茶、から茶」とともに並び、茶人や数寄者の間で好まれていた色の一つであったことが記されています。「唐茶」は、からちゃと読みます。
DIC 日本の伝統色:R180 G113 B87 #B47157/唐茶(からちゃ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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