日本の伝統色「生壁色」とは……
壁土を塗ったあとの乾き切っていない壁の色に由来する生壁色は、灰味の赤色がかった茶色が特長。江戸時代の中期から後期にかけて、生壁色を元にした色がさまざまなバリエーションで登場しました。藍がかった藍生壁、紫色がかった藤生壁、藍生壁に紅味を加えた江戸生壁、暗く緑がかった利休生壁などがあります。
生壁色 = なまかべいろ
夏目漱石の『草枕』には「生壁色の地へ、焦げた丹と、薄い黄で、絵だか模様だか」とあり、外国文化が流行した明治時代においても生壁色は文化人たちに愛され続けていたことわかります。「生壁色」は、なまかべいろと読みます。
R125 G108 B70 #7D6/生壁色(なまかべいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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