日本の伝統色「蒸栗色」とは……
「栗」と聞くと栗の実の表皮のような赤茶系を思い浮かべそうですが、「蒸栗色」は蒸した栗の実のような、緑味の淡くやわらかい黄色です。美味しく炊きあがった栗ご飯の色のイメージを想像するとわかりやすいかもしれません。同じ「栗」とつく色名でも、落栗色や栗皮色、果皮茶などありますが、それらとは全く異なる色味となります。
蒸栗色 = むしくりいろ
起源について明確な記録はないものの、古代中国の辞書『爾雅』には「蒸栗、染紺使黄色、如蒸栗然」と記述されており、中国でも似たような色名があったと考えられていますが、中国の蒸栗色と日本の蒸栗色は異なる色合いとされています。「蒸栗色」は、むしくりいろと読みます。
R217 G205 B144 #D9CD90/蒸栗色(むしくりいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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