日本の伝統色「洒落柿」とは……
柿色を洗い晒したような薄めの赤茶色が洒落柿。洗柿色よりも淡い柿色で、薄柿よりやや濃い色です。貞享3年(1686年)に刊行された『諸芸小鏡』には、「しゃれがき。下ぞめを梅にて思ふ色にそめて、其上に石灰を水にてときて、それにつけてをけば、梅の上色の赤みぬけて、され色になるなり、下染の浅深にて好次第なり」とあり、梅で染めた色に石灰を加えることで、洒落柿の独特な淡い赤茶色が染め出されると記載があります。
洒落柿 = しゃれがき
もともとは「晒柿」と呼ばれていましたが、語呂の良さから「洒落柿」と呼ばれるようになりました。「洒落柿」は、しゃれがきと読みます。
R255 G186 B132 #FFBA84/洒落柿(しゃれがき)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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